正論 7月号

正論 7月号
■発行産経新聞社
■定価900円(税込み)

今月の連載は「令和初の、今上天皇、皇后両陛下にとっても初めての一般参賀」に一般人として行ってきたいきさつや。ほんま久しぶり、正確に言うたら平成時代前からやから31年ぶりや。こないな暑い参賀は。平成前の昭和時代も何回も参賀に来たが、昭和天皇の誕生日は4月29日、まあ観測の仕方にもよるが、一年でいっちゃん紫外線量が多い季節や。こんかいも5月1日、昭和天皇誕生日の2日だけ違い、しかもドピーカン、もう30度に届きそうな猛暑。訪れた14万人のうちでももうはや少数やろ。昭和天皇誕生日の一般参賀に来たことある人は。平成に入ってからはお誕生日が12月23日。正月の一般参賀が1月2日やから、ずっと真冬。せやから宮内庁も警視庁もこないな猛暑も久しぶり、油断したで。確かにDJポリスまで出動して「熱中症にご注意ください」やの「水分補給を怠り無く」と注意喚起はしてくださる。そりゃそうや。せやけど、あの広大な二重橋前広場に飲み物の自販機ゼロや。水道の蛇口が唯一坂下門近くに一箇所というか、一蛇口。そこに14万人が来たのである。しかも30年ぶりの30度の猛暑のした。結局120人もの方が熱中症の疑いで担ぎこまれ、新両陛下のお出ましも拝めんかったのである。さあこれからの参賀ではこの教訓を生かし、十分な水分を東京駅や有楽町駅。桜田門駅等にある自販機で準備って、今上陛下のお誕生日は2月3日であられるから、まだ皇居前では当分は暑さ対策は必要なしや。