正論 2019年 平成31年 2月号

正論 2019年 平成31年 2月号
■発行産経新聞社
■価格940円(税込み)

今回の連載は例年とおり、「自衛隊音楽まつり」でいかせてもろた。今年はなんちゅうても、陸海空自衛隊音楽隊の歌姫がそろい踏みや。しかも「ジュピター」合唱や。しかし三宅由佳莉三等海曹は今や海上自衛隊どころか、日本の歌姫なみに海外でも有名やが、いつのまに陸海空も声楽専攻した本格的歌手を入隊認めたんやろ。あっ、言うとくが、自衛隊は韓国軍の連れてるプロのダンサーと違って、歌姫というても、一般隊員といっしょに教育隊で基礎訓練受けたばかりか、三宅三曹みたいに水兵さんから下士官なるときはまたその階級に応じた訓練をほかの候補生といっしょになって受けて合格して、その階級賞付けとんのやで。それにしても、信じられんことに、この自衛隊音楽まつりに韓国軍も参加したことあるんやで。その情景は本連載でも4年前紹介させてもろたけど、それはそれは不愉快なパフォーマンスというか、プロパガンダやった。本連載も10年以上続いてるから産経新聞社から単行本化の話があってもええんやが、一向に無い。ほしたら、こないなまわりくどい説明せんでも、(拙著参考)のただし書き一個いれとけばええのに、ほんまに出版不況やからかのう。他にもっていこうにも、このてはネットでバックナンバーとか簡単に見れるから売れんのやろか?まあおのれの甲斐性ないのを出版社のせいにするわけにはいかん。ほかには巻頭に杏林大学名誉教授の田久保忠衛先生の「激流 世界を読む 中国の重大な誤算」という論文が掲載されている。田久保先生とは畏れ多くも先日「月刊 Will」で対談させていただいた。さすが時事通信社の元ワシントン支局長まで務められたほど、外交、特にアメリカ外交の洞察力には感服した。