正論 10月号

正論 10月号
■発行産経新聞社
■価格840円(税込み)

今回の連載はめでたいことに、我国7番目になる新型イージス艦「まや」の命名、進水式の様子を取材した。先代「摩耶」はあの日本人なら涙なくして見れない「火垂の墓」にもシルエットが登場するが、まあレイテ沖海戦までよう戦った。まやは「あたご」型イージス艦にかわって第3世代のイージス艦「まや」型イージス艦の1番艦になる。初代が「こんごう」型、こちらもまやと同じく山の名だが、先代は高速戦艦に改修された。帝国海軍では完成までに艦の目的が変わることはよくあり、それほど近代海戦が激変していた過渡期にあったということやろか。真珠湾攻撃の旗艦となった、あまりに有名な空母「赤城」も当然赤城山が語源やから当初は重巡洋艦として建造されてが、途中で空母に改修された。このまやの先々代のこんごう型では艦載ヘリは発着艦できるが、格納庫はなかったが、先代の「あやご」型では格納庫がでけた。あのかわぐちかいじ氏のコミック「ジパング」にでてきたイージス艦「みらい」がちょうどこのあたご型やった。このまやはその先代あたご型よりさらに大きくなり、基準排水量で8200トン、武装してクルー定員いっぱいの満載排水量となったら1万トン超やったら文字通り、国際標準では巡洋艦のカテゴリーか・・・