月刊Will(ウイル) 6月号

月刊Will(ウイル) 6月号
■発行ワック(株)
■定価840円(税込み)

このたびはなつかしい・・・いや対談のご相手とは初対面やがお相手の伯父上とは深い縁というか、ワシの処女作 写真集「人間・赤尾敏」のモデルつまり大日本愛国党の故・赤尾敏総裁の姪御様との対談が掲載された。お相手の赤尾由美さんはこの対談直前に「愛の右翼 赤尾敏」(マキノ出版)を世に出したばかり。この書もあの高須院長が表紙にも出て、すかっと読めるので、ぜひ本書といっしょに読まれることをお薦めする。わしが赤尾総裁を撮影を始めた40年前には赤尾由美氏はまだ小さく、お孫さんは披露していただいたが、由美氏とはお会いできずであった。この後は赤尾氏が叔父譲りの大決断で、総選挙で「日本のこころ」から立候補され、その選挙運動最終日に叔父上のホームグラウンド銀座数寄屋橋前と秋葉原に立会い、叔父上張りの演説を披露されていたところを取材させてもろた。本号が書店店頭に並んで、しばらくして旧知の警視広報の方から電話があり、あそこに出てた話本当?と尋ねられた。本号のこの対談で語られた警察関係者も思わず信じられんと思うた話とは、故・田中角栄元首相が関わったとされるロッキード事件、丸紅ルートで収賄、外為法に問われ、東京地裁で開かれた一審でくだされた懲役2年6ヶ月の実刑判決をの速報に触れ、赤尾総裁が当時目白にあった田中邸に出向き、抗議文をせめて、これまた故・早坂秘書に手渡そうとしていたところ、警備にあたっていた警察官に止められてしまう。その中に田中邸を管轄していた大塚警察署の署長もおられ、わざわざ赤尾総裁に名乗ったうえ、これ以上警備上進めませんと阻止されたのに、立腹、いや激高、「こんな悪党を守って恥ずかしくないのか、若造が」といつも手にしていたステッキで署長を何度もしばいてしまったのである。治安を守る警察としては混乱が予想される赤尾総裁以下愛国党員の田中邸接近は特に判決直後は何としてもさけたかったのやろが、署長自ら説得に当たったのには脱帽したいが、仮にも一国一城の主の警察署長をステッキでしばかれ、周囲何十人と警戒していた機動隊員が指をくわえて見ているはずもない。もう公務執行妨害の明らかな現行犯である。しかし、署長はステッキでポカポカやられてもひたすら耐え、どつき疲れた赤尾総裁は引き返していったというエピソードのことである。当時80歳以上の赤尾総裁をパクると当然自分の署の大塚PSに留置せざるをえん。そこで万一のことが起こることを考えるとステッキでどつかれることなんか屁でもないと考えられたのかそこは分からんが、その時の写真わしちゃんと撮ってある。どついとる瞬間は写真的にあまりぱっとせんかったが、その前後の目白田中邸近くで警察署長相手に大立ち回りを演ずる赤尾総裁の写真は拙著処女写真集「人間・赤尾敏」に掲載されているのでぜひご覧になっていただきたい・・・ってとっくに絶版や・・・しかもネットの間では一部2万以上で取引されとるやんけ・・・それでもわしには一円も印税入ってきいへんから、買うたらあかんで。