正論 3月号

正論 3月号
■発行産経新聞社
■定価840円(税込み)

今月の連載は久しぶりに正月2日を皇居で迎えた慶事についてのべさせてもろた。ほんま毎年毎年ここ10年は沖縄のアホ成人式が初仕事で、新年をホンマ憂鬱な気持ちで迎えてきたが、やっとこささわやかに新年を迎えることがでけた。来年に今上天皇陛下は退位されるから宮殿東庭で両陛下を拝見でけるのは、多くとも12月の天皇誕生日と来年の新年参賀の2度だけに、眞子様もご婚約延期されたから、まだ拝見でけるが、いずれお相手が決まれば佳子様、愛子様も民間人になられるので、皇族の皆様が多く勢ぞろいされる、新年の一般参賀は貴重な機会になるはずや。ただこの日皇宮城に駆けつけたのは外国人観光客も含め12万人や。12万人やで、いくら宮殿東庭が広く、一気に2万人が参賀でけるとはいえ、あそこ入れ替え式やないから、2度3度参賀する市民も多いから、大混雑や。身体、荷物検査もあるが、この日は寒かったもの好天に恵まれた。ただ以前と比べ日の丸の小旗が少なくなったような気がした。また携帯電話を高く掲げお写真を撮ろうとする人が多く、背後の報道席の前の東庭で皇族の皆様のお出ましをばっちと収めるのはプロのワシでも至難の技・・・って、結構小ぶりのカメラ用意したつもりでも、後ろから「じゃまだ」やの「カメラでお姿が見えんやないか」と罵声とつめたい視線を浴びるはめになった。他には同じ白黒グラビアで「これが南京大虐殺のプロパンダ写真だ」の大特集がすごい。わしも報道写真専攻したから、LIFEにも掲載された空襲跡で泣き叫ぶ赤ん坊の有名な写真はじめ、まあプロパンダというより、パクリ、捏造キャプションのオンパレード。あれほど財務省の決済文書書き換えに執拗に取材して、国民の怒りをあおる朝日新聞もやで、朝日に掲載された写真のキャプション改ざんされて、反日プロパガンダに利用されていることに怒らんのやろ?