鷲尾倫夫写真展 
「写真週刊誌”FOCUS”がとらえた時代」写真集

鷲尾倫夫写真展「写真週刊誌”FOCUS”がとらえた時代」写真集
■発行JCIIフォトサロン
■著者鷲尾 倫夫
■協力新潮社
■定価800円(税込み)

なつかしい・・・著者と同じ時代を過ごした者としては。ただ著者ほどこの写真集のような作品を残してなんのが、心残りである。本写真集に掲載されている作品はこのJCIIフォト・サロンで展示されていたものを編集したものである。著者とは古い付き合い・・・・というても、確固たる友情があったものではないが、まあ対抗誌てして、現場で長く顔を突き合わせていた仲である。わしは今回著者が所属していた「フォーカス」誌で仕事して作品掲載されたのは一回こっきり。著者はその「フォーカス誌」かずかずの代表作を発表してきた作家で、かって「フォーカス誌」では著者と双璧をなす故・磯俊一氏とともに一時代を築いた作家である。その鷲尾氏が写真展を開催された。しかも、そのほとんどが「フォーカス」時代の作品であった。まあフォーカス時代から質の高い作品を撮られてきたが、掲載作品は35mmと6x6がメインポートレイトがメイン、35mmはニコンやが、6X6はハッセルブラッドとは知らんかった。フォーカスの仕事で撮影し、誌面化されたものもあれば、仕事抜きで撮影をお願いしに、行かれた作品もある。発行はJCIIフォトサロンというから、写真展会場。日本写真家協会と同じビルにあり、あの日本カメラ博物館も管理しているが、サロンの館長はあの森山真弓氏、あの文部大臣を務められていた有力女性政治家やが、その森山氏が本写真集の巻頭挨拶を述べられ、写真展でも同じパネルが掲げられていた。わしの写真展に挨拶寄せてくれる大臣なんか絶対おらんやろな・・・写真展はわしも2回お伺いしたほど、勉強させてもろたが、大盛況、著者本人も会場に見えていたことこあったが、ひとえに作品の質の高さであろう。中盤には本写真集にもポートレイトが掲載されている、デーブ大久保氏と著者のトークショーも開催され、無事終わった。やっぱ写真は生のプリントがええ。が、印画紙の残りがなあ・・・