正論 6月号

正論 6月号
■発行産経新聞社
■定価840円(税込み)

今月の連載は海上自衛隊徳島航空基地でのTC-90練習機のフィリピン海軍への貸与出発式。初の防衛装備品海外輸送、まあはっきり言うて、戦後初の武器輸出である。輸出というてもTC-90はオリジナルはアメリカのビーチクラフト社製やし、輸出というても有償貸与なんやが、パイロットの教育も含め、パイロット、航空機ごとフィリピンに貸与というわけかいな。しかし、フィリピンというのが不安や。特にいまの大統領は自国の麻薬組織には自ら手を血で染めても、壊滅しようと強気やが、自国の海や島を侵す中国には完全に鼻毛抜かれとる。この取材の前もTC-90と同じ海自の新型ヘリ空母型護衛艦「かが」の就役式取材でIHIの横浜工場におった。その巨大な飛行甲板はそりゃあ、取材者冥利に尽きたが、首都高で横浜から羽田に移動して、翌日の徳島まで空路で直接・・・といかんかった。翌日朝一番でとも考えんでもなかったが、集合時間ぎりぎりやし、なんちゅうても徳島便は正規料金しかないし、宿は空港近くにないし、とまあ不安材料ばっか、それで思い切って、実家明石に泊まったれと、神戸行きに飛び乗った。確か、高知のダム取材のときも明石から明石海峡大橋と鳴門大橋通っていったけど・・・けど何時間かかるんやろ?次の日は4時起きかいな・・・と不安よりもよく知る実家に滞在でける安心感のほうが増した。実際明石から徳島まで1時間半、ほんま早かった。いやあホンマ橋は偉大やで。