愚心の告白{我が国家主義運動の事績)

愚心の告白{我が国家主義運動の事績)
■著者小松憲一
■発行風詠社
■定価1,500円(税別)

四半世紀前以上か・・・のなつかしい、というか、甘く、せつなく、ほろ苦い、このわしにも青春というものが通り過ぎたとしたら、その際の話がでてきては、なつかしい想いにふけられた。わしは巻頭のグラビア写真を一枚掲載され、しかもクレッジトまで入れていただいた。当時は自衛隊を除隊されしばらくたったまだ紅顔の美青年であった著者から、同じく大学生やったわしに、気楽に当時の愛国党の赤尾総裁の写真を求められ、銀座数寄屋橋で元気に街宣されてた赤尾総裁の作品をお分けした。さよですか、あのときの写真まだお持ちになり、大切に保管されてたんですね。あれ、大学の寮の暗室でプリントしたれっきとした写真です。あと百年はもちますこと、保障しますわ。いまからプリントしてといわれても印画紙もありませんし。当時のわしはしょせん赤尾総裁の写真を撮らせてもらってる一学生、党員の皆さんから、記念写真を頼まれると、住家としていた日大武蔵俊英学寮の地下にあったりっぱな暗室でプリントしては差し上げ、なんとか党本部に立ち入れさせてもらっていた。著者とは年齢も近かったとはいえ、当時から行事あるたびに手弁当で東京に駆けつけられており、なかなか親しくお話する機会も多くなかった上、赤尾総裁が亡くなられてからは、実家の紋別から年賀状のやりとりする間柄程度でしたが、それでも一学生がとても知りえなかった、党員がゆえ、ご存知だった事情を30年ぶりに知り、驚きともに、なつかしかったですわ。筆保書記長や山田さんもまだお元気で生き生きとして書かれ、涙ぐみました。なおわしも知ってる写真家の小松憲一先生は一字違いで、別人やが、一度小松先生から拙著に署名求められ、本昨著者のお名前を間違って書いてしまい、事情を説明して大汗かいたこともあった。そういえば最近ブラウン管でよく見る、こわもての俳優、遠藤憲一氏も著者と同じやったから、そのせいもあったかもしれん。