SCOOP! ブルーレイ・DVDビデオ 

SCOOP! ブルーレイ・DVDビデオ
■発売元(株)テレビ朝日
■販売元アミューズソフト
■定価7.800円(税別)

やっと出たで。映画「スクープ!」のDVDが。そんじゃそこらの薄っぺらいDVDとちゃうで。本編に加えPR映像集に完成披露試写会トークに本編メイキングにエンドロールメイキングなどの特典映像付きや。とうぜんその特典映像のエンドロールメイキング中にはわしの名も出演者名にはいっとるで。さらに解説というにはあまりにりっぱすぎる解説ページにはわしもロケ現場写真や原稿も寄せさせてもろた。形態としたら、比べるのも恐縮やが、15年ほどまえにワシも出した「携帯ストラップ」あれに写真集を付け加え、写真集のカテゴリーにいれ、書店ルートで販売でけるようにしたの、あれに形態だけは似とる。しかしあれどれぐらい売れたんやろ?ギャラというか原稿料というか肖像権も発生しとるんかいな?みんなガスマスクにメットかぶって素顔見えんから、肖像権はないか?まあ原稿書いたのもワシなら、本編中の写真もわしの作品だけなんやが、カメラマン3人で三等分した。そのうちの新玉元司カメラマンが食道ガンで亡くなって、はや4年か・・・この業界善人からさきに死んでいくというのはホンマや。昨年のワシの写真展「70年」でもあの「携帯ストラップ」写真集はどこで売ってますか?とさんざん聞かれたが、ワシもさっぱり分からん。というてもわしの手元にすら2冊しかない。まあそんなわしらの携帯ストラップはこの際どうでもええが、このDVDビデオのパッケージというかハードカバー式写真集めくって一枚目のモノクログラビア、「ごめん。馬鹿で悪かったな。」のコピーにコンタックスのレンジファインダーカメラ、しぶいで。この作品だけで7,800円の価値あるっちゅうもんや。主演の福山氏、監督の大根氏のクレッジトだけは表紙にあるが、この作品でキモになるクラシックカメラの選定を大根氏から相談され、ワシの持っていたまだ現役やが、古いカメラを数台お貸ししたことがあった。主演の福山氏はライカの遣い手というのは有名な話で、ライカで撮影した豪華な作品集も小学館から出版されているが、ワシは意外とも思われるかもしれんが、ライカとは縁が薄い。所有するドイツ製のカメラは故・橋田信介氏から形見分けされたライカIII型とコンタックスTとライツミノルタCLぐらい。まあ正確に言うたらコンタックスTはプラナーのレンズごと京セラ製やというし、ライツミノルタも旧ミノルタ製やから、ドイツ製というよりドイツブランドカメラか・・・学生時代「ローライ・ジャパン」でアルバイトさせてもらっときながらも、とうとう縁がなかった。またわしと同世代のホウドウカメラマンの多くがナショナル・ジオグラフィック誌のシブーイ色合いの作品に触れ、ドイツ製のライカM型やコンタックスの一眼レフ、ツアイスのレンズに憧れ買い揃えたもんやが、わしはそこまで余裕がなかった、というのが本音かいな・・・で結局ワシがお貸ししたコンタックスTにライカIII型、ライツミノルタ、国産やがニコンマウントのワシの親父からもらったアイレス35は選定されず、そこは王道、この世界の神様R.キャパの愛用したコンタックスになった。福山氏は愛用のライカと比べ、コンタックスは巻き上げにコツがいるじゃじゃ馬カメラとたとえ、「コンタ」という愛称で呼んでいたのがまだワシの記憶に新しい。本作品の中にはわしの撮った写真も脇役でちょこっと登場しとるので、本DVDでゆっくり探し出していただきたい。