正論 4月号

正論 4月号
■発行産経新聞社
■定価780円(税込み)

今回の連載は久しぶりに平和ネタ、と言うてもやっぱ「大陸」ネタになってまうんかいな・・このネタは週刊文春のグラビアページでも紹介させてもろうたが、ネタバラシしたら、家のご近所さんから、飲み屋で携帯電話の写真見せられたのがきっかけ、いやマジで。その瞬間。これが週刊文春のグラビアページ飾れると確信するワシもワシやが、ホンマにこんな巨大な船がやで、毎週、毎週、中国人満載して来日しとるとは知らんかった。わしがまだガキのころ、神戸の中突堤や第4ターミナルに時折でっかい客船が入港するごとに、写真撮りにいったが、それでも一番でっかいのはキュナード汽船のGEII、クイーン・エリザベス2世号やった。あのときのQEIIでたしか6−7万トン、そのつぎがオランダ籍のロッテルダム号やった記憶が残っている。そのQEIIもわしが神戸出港のとき撮って以降、フォークランド紛争で輸送艦として、徴発され、あげく、アルゼンチン軍のエグゾセ・ミサイルくらって中破、その後は寿命尽き、客船としてもぱっとせんかった。それがいまや15万トンや。今横須賀母港とする、ロナルド・レーガンや今北朝鮮近海で待機するカール・ビンソンなどの原子力空母より重く、戦艦大和より、長いのである。そんなんが毎日のように上海や天津から中国人家族何千人も満載して、神奈川や静岡に、長崎や福岡に入港しとるんである。