ストライク アンド タクティカル マガジン 2016年1月号

ストライク アンド タクティカル マガジン 2016年1月号
■発行(株)SATマガジン出版
■定価 1,728円(税込み)

今回の連載は3年に一度の相模湾沖で繰り広げられる観艦式の写真でいかせてもろた。それにしてもいくら3年に一度というても、観艦式のネタだけで、週刊文春、正論、そしてこのSATマガジン3誌で掲載したとは、ほんまちょっと古い表現やが、一粒で2度おいしいいや3度か・・・と、なんちゅうどあつかましいと眉をひそめた方、わしだけで観艦式関連の取材で5日も横須賀と横浜に通ったのである。それでも首相や防衛大臣が乗艦した本番の日は観閲艦「くらま」に乗れず、後悔したが。今回のSATマガジンの表紙も観艦式の横須賀基地を警備していた特殊部隊チックな陸警隊。表紙写真からお分かりのように、わしもこれはしぶいと何カットも押さえたが、そこから先がミリタリー専門誌は違う。海自でめずらしい折りたたみストックの新小銃、さらに海自ではもっとめずらしいダットサイトのメーカーがエイムポイントであることも、かれらのしぶいグラブが田村装備開発であることも割っている。そして左腕のパッチから部隊の名称が陸警隊の警備対処班であることも割っていた。今回の観艦式はめずらしく天気に恵まれた。ここ9年はいっつも首相が乗艦する日に限って時化た。民主党政権下の菅直人副首相(当時)や野田首相(当時)が乗ったときは特に荒れた。これは当然自衛隊の嫌がらせなんてものでなく、天の配剤であrったろう。が、今回は予行も含めからりと晴れた。とくに最初の予行は。わしも観艦式の予行の一回ぐらいはヘリからの空撮やるが、これも天気に大きく左右されるし、第一軍艦の甲板に色鮮やかな服来た民間人がうじゃあと乗っていたら、興ざめるとあんましカメラマンからは人気がないし、第一3時間は窓開けっ放しのヘリに乗りっぱなしやから、大変体力を消耗する。で、ふだんあんまし空撮に乗り気がないカメラマンが乗ったときに限って富士山がくっきり見えて、それをバックにヘリ空母型護衛艦が引き連れる艦隊がばっちし撮れる・・・とまあ今年はそんな観艦式であった。