酔談3 (カツヤマサヒコSHOW)

酔談3 (カツヤマサヒコSHOW)
■発行西日本出版社
■定価1450円(税別)

本書は毎週土曜日深夜11時30分よりサンテレビで放送されている「カツヤマサヒコSHOW」の2014年1月18日から3月8日までの放送分をまとめたものである。サンテレビといえば、兵庫県民にとっての憧れのテレビ、わしの実家でも今は亡き父親がわしが10歳やったかな?それぐらいのとき、ボーナスかなんかで買ったカラーテレビが届いた。なにがうれしいというたって、ブラウン管に色付いたことなんかより、サンテレビが見れるようになったからである。当時白黒テレビにはサンテレビのチャンネルが付いてなかったからである。これでガッコでも自慢できるし、なによりガキにとってチャンネル一個増えるというのはそれはそれは楽しみが2倍、3倍やったのである。親父は親父で、熱烈な阪神ファンやったから、阪神のほとんど全部の試合を試合開始からゲームセットまで完全中継やってたから、晩酌中はずうとサンテレビつけっぱなしやった。高校入ってからは神戸で開催されるカメラメーカー主催の無料のモデル撮影会でもそのサンテレビのマスコットガール「サンテレビガールズ」は常連、わしもぎょうさんフィルムに収めさせてもろたもんや。20年前の阪神淡路大震災がおこり、さらにその3年後週刊文春の企画「祝復興 神戸美女図鑑」でも、メンバーはもちろんごっそり替わっていたが、そのサンテレビガールズに再会でき、これまたぎょうさん写真撮らせてもろたうえ、文春グラビアページに掲載させてもろた。そんなサンテレビのほうからわざわざお座敷に呼ばれたのである。しかも飲み放題。主役の勝谷誠彦氏も尼崎出身やからまあ地元話で盛り上がったというより、やっぱり国際情勢の話に飛んだ。まあここ10年以上勝谷氏とは現場でいっしょに仕事したことないので自然話は二人が初めて知り合ったこれまた今は無き「ブルーハワイ」という24時間オープンのゴーゴーバーやその当時の二人の境遇の話にも及んだ。ホステスというにはあまりに高すぎる教養と美貌をお持ちの、まあ静に話の聞き役のバーテンダー代りの榎木麻衣氏はやっぱ若いから、ゴーゴーバーご存知なかった。というか「ゴーゴー」てもはや死語やろ。あまりここでゴーゴーバーの説明するのも品がないが、まあおそろしい偶然である。第一欧米の観光客というかマニラで巣食うがらの悪い連中の溜まり場やった「ブルーハワイ」で同じ日本人同士が隣り合わせで座ったというからすごい。まあカウンターの上で踊るおねーちゃんの好みがいっしょやったか、たまたまガラガラやったかのどっちかやったんやろ。まあそんな話は聞き飽きたというかたもご安心あれ。わしなんかより他のゲストがすごい。作家の小川洋子氏はなんと勝谷氏と同窓やという。そういえば勝谷氏は古い話はようするが学生時代、とくに大学時代の話をあまりしたがらん。母校の早稲田のことをあまりよく言うのも聞いたことない。かわりに灘中、高の話は嬉々として話される。まあわしが当時灘をライバルと追いつけ、追い越せと突っ走っていた同じ兵庫県下の白陵の出身やというのも偶然やろか?まあほかにもしぶすぎるチョイス、あの堀江貴文氏、ミツバチの専門家、動物行動生理学者、神戸大学名誉教授でもある、尼川タイサク氏、あの「近大マグロ」のブランドで有名な、クロマグロの完全養殖に成功した熊井英水教授やらまあよくぞまあこんなにバラエティーに富んだ人選をと感心至極である。まあご本人の人脈が大というのが一番大きいであろう。巻末には参考書籍として拙著の活字処女作「ああ、堂々の自衛隊」も紹介してくださり、ありがたい。収録は当時母が須磨の病院に入院しており、そのお見舞いがてら、ポートアイランドにあるサンテレビに顔出したら、そのままポートライナーで神戸空港、新幹線より安いスカイマークで帰京した。ほんま便利やで、神戸空港、サミットを伊勢志摩に抜かれ残念やった。