夕刊フジ 4月2日号

夕刊フジ 4月2日号 夕刊フジ 4月2日号
■発行産業経済新聞東京本社2015
■定価140円(税込み)

今回の連載はドイツのLCC(激安航空会社)ジャーマンウイングの墜落事故というか、無理心中、大量殺人事件のことや。ひっどい話や、パイロットのオツムがおかしかったというトンデモ話やが、ドイツのことを我ら日本人も笑えん・・・というか、許せんパイロットがかって日本にもおったという話や。確かわしが大学3年のときやったかいな・・・すでに新潮社の写真週刊誌「フォーカス」が創刊されており、黎明期の「フォーカス」の売り上げが劇的に伸びたきっかけにもなった「羽田沖日航機墜落事件」や。世の中に「逆噴射」なる専門用語も流行し、わしも大型ジェット旅客機で着陸する際はその逆噴射を常に気にするようになった、それぐらい多くの犠牲者出した事件でありながら、機長のKはしっかり助けられ、まるで半島で起こった「セウオル号事件」のはるか先取りしたみたいな国辱的事件やったのである。こんだけの死者も出す大事件自らの意思で引き起こしておきながら、この機長もオツムの病気という理由で刑事責任問われることもなく、わしなんかいまでもその名覚えとるぐらいや。そのKが世田谷の松沢病院というあの「パリ人肉殺人事件」の犯人の佐川も入院していた精神科の知るひとぞ知る病院に事件後入院というか隠れとったんを「フォーカス」は夜花火をあげ窓際に誘い出し、見事鉄格子越しにKを仕留めたというエピソードは写真週刊誌カメラマンで知らんもんはおらんぐらい有名な話である。締め切り時にはまだ起こってなかったがこの後、名古屋空港でアシアナ航空機が着陸失敗するという大迷惑事故引き起こしたが、あれもアシアナ航空会社ぐるみで、機長隠してとうとうわしらの前に現れんかった。まあサンフランシスコでも着陸失敗して、死者までだしたアシアナ航空や、しかも事故原因がパイロットの操縦ミスやったのをごねまくって認めず、賠償金ねぎったカスエアラインや「セウオル号事件」といい、「MERS蔓延」といい隠蔽は韓国人のお家芸や。せやけどこんな物騒なアシアナ航空機が沖縄にも定期便飛ばしとんやで。ありゃあアメリカ海兵隊のMV-22「オスプレイ」なんか比べモンにならんぐらい危ないはずやのになんであの知事は怒らんのやろ、なんで沖縄の辺野古に巣食うヒダリマキの自称市民は騒がんのやろ。他には6面に連載中の大竹まこと氏の自伝第2部にイスラム国により無残に殺害された後藤健二氏のことに触れている。大竹氏の出演した番組に後藤氏も殺害される数ヶ月前に出演し、その際言葉を交わした印象を述べておられたが、大竹氏は対談する相手や共演される相手をしっかり自身で調べているご様子で、ノーベル文学賞受賞した大江健三郎氏を招いたときは著書を「すみません、238ページまでしか読んでません」と正直に打ち明けた逸話を披露している。そんなこと言うたら、わしなんか大江氏の作品一冊も一ページも読んでないけどこきおろしとるで。ノーベル賞作家あいてにバッタカメラマンが。まあもっとも大江氏も一回も沖縄行かんで、取材したこいとったぐらいや。わしも大竹氏が司会のラジオ番組に2度招かれたが、そん時も拙著「空爆されたらサヨウナラ」に目を通しておられた。「前半終わるころになってまで、まだイラクに入ってないからイライラさせられた」とまあ正直な感想を聞かされ、赤面した。あのテレビでの姿と違い、本もよく読み映画もぎょうさん観ておられる知性派がほんまの姿という印象を受けた。