文藝春秋 4月号

文藝春秋 4月号
■発行(株)文藝春秋
■定価880円(税込み)

あの、あの、 日本を代表するオピニオン月刊誌、田中角栄の金脈と人脈等、日本をいや世界を驚かせるスクープや政界、財界のリーダーが論文を発表する舞台となる文藝春秋の巻頭コラムの末席を汚させてもろたのである。しかしほんまはこの原稿一月以上前には担当編集者の手に渡っており、3月号に掲載予定やったのである。それがイスラム国による日本人誘拐身代金要求、はては殺害事件の深刻さとその特集掲載でわしのちゃらけた原稿は同じ号に掲載するにはかなり違和感がある・・・からと勝手に邪推した・・・というより、当初の原稿依頼は巻頭コラムやなしにカラーグラビアへの取材でもなしに、故郷兵庫県が誇る国宝姫路城の平成の大改修後の取材でもなし、カラーはカラーなんやが、ガキのころからのアルバムを3-4Pに渡って紹介する「小さな大物」への依頼やったのである。もちろん天下の文藝春秋がわしみたいなバッタカメラマンに白羽の矢を当てるはずもなく、決まっていた大物がドタキャンかなんかして急遽かわりのものということでカメラマンのわしらなら昔の写真もぎょうさん持っとるやろということでお声がかかった。実際このお話もろたときは二つ返事で引き受け急遽実家明石に帰省してがきのころ今は亡き父が几帳面に撮り続けていたアルバム東京に持ってこようとしたぐらいいちびっていたら、すぐに担当編集者からお断りの連絡が。まあさすがに文藝春秋ではバッタカメラマンでは役不足という賢明なご判断やろうが、仮にも出入りのカメラマンにぬか喜びさせた責任を感じられたのかかわりに巻頭コラムと相成った。このコラムも当初は「ガルパン」正式には「ガールズ アンド パンツァー」も取り上げる予定やったが、大洗では陸上自衛隊のホンマモンの10式戦車までやってきて、大洗の震災からの完全復興イベントに協力しとったとこを目のあたりにして、それはそれで町おこしにもじゅうぶん効果あったと認めざるをえんかった。ほかにはわしがの写真が掲載されるはずやったかどうかはわからんが、「小さな大物」のグラビアページでは動物写真家の岩合光昭さんが登場されている。もはやおしもおされぬ動物写真の世界的第一人者で疑いようない岩合先生の父上は新聞社のカメラマン出身で動物写真家になられた親子2代にわたったサラブレッド写真家やったとは知らんかった。やっぱ文藝春秋ともなったら岩合先生ぐらいの世界的に活躍されてる方がこの「小さな大物」にふさわしい。わしより10歳以上年長やがまだまだ精力的に活躍され、わしもテレビの「世界のネコ歩き」は安心してほのぼの拝見させてもらっている。やっぱ父上も写真家のおかげでわしのガキのとき以上にカメラがめずらしかった時代にもかかわらず、小さい頃の写真がぎょうさん残っているのであろう。