正論 2月号

正論 2月号
■発行 産経新聞社
■定価 780円

今回は長野県白馬村を襲ったM.6強の地震被害とその復旧について述べさせてもろた。御嶽山の大噴火災害では57人の犠牲者といまだ6名の行方不明者を出したが、白馬では不幸中の幸いで死者こそ出さなかったが、村から負傷者と何より新年を前にして住みなれた我が家に住めなくなったことが痛い。さらに今冬の大雪である。地震で崩落しつつある我が家の屋根に何トンもの雪がのしかかってくる。それを指をくわえて見てるしかないのである。これはほんまにつらい。今やったら道中白馬にたどりいくことさええらいこっちゃ。わしが現場到着したのは震災発生当日夕方、発生したのは深夜やったから、その夜のうちに現場来た地元メデイアは結構緊迫感あふれる救助シーン押さえていた。幸い死者こそ出んかったが、崩れ落ちた我が家から助け出される地元の衆の痛々しかったこと・・・M.6強とはいえ被害が激しかったのは白馬村のごく限られた地域やったが、その白馬の山々の美しいさと震災の破壊とのコントラストをを心がけ、被害の甚大さを強調させた。12月の新年合併号のため締め切りが早く、14日の総選挙がらみのネタが一切使えなかった。と思っていたら、活版のほうでは表紙にまで「衆院選勝利、安倍新政権の展望」とある。まあグラビアは印刷に手間と時間がかかるから活版より締めが早いのはもうこの稼業30年、分かってまんがな・・・他には井上和彦氏の「親日国家・パラオにしのびよる影」では今春両陛下が行幸されるパラオにまたぞろ韓国が悪意丸出しの反日捏造なんちゃんて慰霊碑を建造しつつあるとある。パラオのペリリュー島といえば硫黄島と並ぶ日米の激戦地、ここの阿鼻叫喚となった戦いと何の縁もゆかりもない韓国政府というか、国家すらなかったというのに、陛下が行幸されると知り、また我が国に対する屈折した羨望とねたみと逆恨みからこないな嫌がらせ思いつきよったのである。ペリリューはその熾烈な戦いから米海軍が強襲揚陸艦にその名をつけたぐらいで、昨年の夏、わしもハワイで乗ってきたが、まあ古い艦であった。かように皇軍将兵の奮闘振りは米軍を震撼させたばかりか、地元パラオの民をも感動させ、戦後国旗は日の丸そっくりの親日国家となったぐらいである。わしもペリリューに乗った後、パラオと同じ西太平洋のガダルカナル島を含むソロモン諸島とラバウルのあるパプア・ニューギニアに行ってきたが、韓国とはなんの縁もゆかりもない、ラバウルにも韓国は捏造反日なんちゃって慰霊碑と称する悪趣味な建造物をすでに3日で建てていた。これは日皇(中韓では我が国の天皇陛下をこう略すらしい)もありもしない「20万にも及ぶ強制連行された従軍慰安婦」の慰霊に来たと国際社会に訴える布石にするため・・・というのはわしの邪推やろか?まあ井上氏によるとこんな韓国の陰謀の影が徐々にそして確実に陛下の行幸先にしのびよっとるというに当地の我が政府の出先機関の大使館には危機感が薄いという。このままやったら、対馬みたいに行幸の記念碑の土地ごと韓国資本のホテルや工場に買収されてまうな。さらに他には特集の西岡力氏、阿比留瑠比氏、門田隆将氏らによる「朝日新聞を追撃する」も興味深いであっあかん従軍慰安婦はあそこのタブーや。あの池上彰氏ですら干すのをためらわんかったぐらいや、わしの写真なんか金輪際使ってくれんか。しかし元旦からわしも年末に買った宝くじ調べたろと朝日の紙面に目を通したが、「ヘイト・スピーチ各国の反応」って元旦からやるほどのネタか?第一日韓関係悪化させたのはヘイトスピーチよりありもしない「強制連行された従軍慰安婦」やろ。これやったらマッチポンプや。もっと他には巻頭カラーグラビアの「冬の富士山頂」では早坂洋祐先輩が富士登山、しかも真冬に。わしも23歳とき真夏に富士山頂まで登ったきり。徹夜あけの早朝から普通6時間といわれる山頂までの時間が23歳の男が10時間かかった。高山病で徹夜明けの夜、山頂の山小屋で一晩中ゲロ吐きまくるわ、頭痛で一睡もできんかったぐらいやった。そんなとこにようもそのお年でしかも冬に・・・あんまりムチャしたらあきまへんで。冬山はすぐ目の前まで死がせまるシャレにならんとこである。ほんま気をつけてくれはれ。