不肖・宮嶋 
2015 陸海空自衛隊カレンダー 
(皇紀2675年・平成27年 自衛隊CALENDAR)

不肖・宮嶋 2015 陸海空自衛隊カレンダー(皇紀2675年・平成27年 自衛隊CALENDAR)
■発行 TRY−X
■定価 2500円(税抜き)

毎年、毎年もうカレンダーの季節となりましたか・・・この年になったらあと何回カレンダー刷れるかなと、弱気になるわ。2015年カレンダーは昨年も編集して以来からの1年間で撮ったもんばっかのいわば撮りおろしみたいなもんや。表紙のP−1哨戒機、4月の大洗の「ガールズ アンド PANZER」いわゆる「ガルパン」企画イベントの302保安警備中隊が週刊文春にちいさく掲載されたぐらい、あとは専門誌や月刊誌にこれまたちいさく扱われたぐらい、やっぱカレンダーサイズともなったら粗が目立つ。2500円いや税込みやと2700円か、大枚はたいてお買い上げくださった方々のため粗があるような写真買っていただくわけにいかん・・・のが理想やが、どうしてもカメラマン自身の思い入れが強くなると、作品がひとりよがりになり、一般の方にはわかりにくいもんになってまう、ので、とはいえ、あくまでこれは「不肖・宮嶋の作品」「カレンダー機能付き報道写真集」であると、これは口がすっぱくなっても強調させてもらうで。で、1月の写真、流し撮りがちょっと縦にぶれたように見える。これは最近の望遠、いやもっと最近では広角ズームにまで付いているIS(イメージ スタビライザー)のモード切替せんかったから、けったいなブレ方した・・・というほどでもないんやが。これニコンではVR(ヴァイブレーション リダクション)という名に機能やが、キャノンが最初にレンズにつけたと記憶している。いまやアデン湾沖で海賊追いかけまわす海上自衛隊のP−3C哨戒機上からちいさちいさいダウ船やスキフ船といわれる海賊船を見つける武器員にとってブレ防止機能付き双眼鏡は必需品である。わしも一回のぞかせてもろたが、ありゃあ光軸を補正 するだけのISと違ってジャイロ内臓のでかくて重い。そのかわり飛行機酔いするほど視野が止まったままなのである。たしかフジノンやった。さらに7月の護衛艦「いせ」が真珠湾を出航するシーンここはわしも知らんかったが、真珠湾を出航する艦艇をド正面から捉えられる「ビショップ ポイント」と地元で言われる絶好の撮影ポイント、ただし米空軍のヒッカム航空基地内にあるから、入場手続きがいるが。これも300mmの望遠やが実は手前のガキと奥の「いせ」とは相当離れていてどっちにフォーカス合わせるか難しい。基本はメインの「いせ」やが、奥と手前やったら手前にピント置いたほうが奥もフォーカスが来やすい。でやっぱカメラマンの性で奥の「いせ」にピントを送り、絞りは最小のF45、「いせ」もガキも常時動いており、当然三脚無しの手持ちでこれまた当然感度を上げた。今のデジタル映像データはこんな撮影データがぜんぶ残る。ほんでこのときの感度がISO 2000。一昔前なら荒れ荒れの写真やが、今は3200ぐらいまで全然損傷ない。けど古いカメラマンはどうしても感度より、画質を優先する。3200と2000というわずか半絞りの感度をケチりこういう結果になった。ほかにこれ以上のタイミングでなかったと言われると・・・あった。これは1月同様ゆっくり印刷チェックしてそれから写真差し替える余裕が欲しかった。あとは8月のミス・オーガストの中でファンシードリルをきりりとかます防衛大学学生と表紙の「観閲行進」の防衛大学学生隊、防衛大の学生はまだ陸海空自衛官に任命されてないから、正確には自衛官ではないんやろうけど、小銃に着剣しとんやからええでせう。しかし最近の観閲行進よく見ると女子学生がまじっている。この表紙にも若干1名か?写っている。防衛大学生はファンシードリル、や行進でも男女全く同じ制服である。逆に海上自衛隊の水兵さんは男はセーラー服やが、女子は下士官と同じブレザータイプ。米英はじめ諸外国の海軍の水兵さんは女子もセーラー服やのに・・・これは我が国の女子用セーラー服のイメージがどうしても学生服と固定化されてしもうてるからであろう。わしは女性海上自衛官のセーラー服見てみたいけどなあ。変な意味やなしに。