再起 不肖・宮嶋が歩いた『東日本大震災の記録』

再起 不肖・宮嶋が歩いた『東日本大震災の記録』
■発売 2011年7月25日
■発行KKベストセラーズ刊
■定価1500円+税
■判型 A4判・全4色・128P

震災直後から、2カ月強の全記録、
不肖・宮嶋ならではの心震わす、 写真集が完成!

勇気とは困難に立ち向かう東北人のためにある。
失ってしまったものの虚無感から、正直、今は希望が見出せないけど、一歩踏み出す『覚悟』、人間本来の『生きる力強さ』をおさめた、新聞社が出したただの報道記録写真集とは違う、何万枚もの写真の中から、選びに選んだ『東北人の生き様』を主にした一冊。この写真集は、被災地の方だけではなく、時間経過とともに『無関心』にそまっていく、平和ボケの同国民にも『喝』を入れるものになっています。
写真だけではなく、宮嶋氏の2カ月に渡る取材日記はじめ、どれだけ、今までに無かったことが起きたのか、生々しく、リアルに文章にしても紹介しています。生きる力を取り戻す内容になっています。

久々の新刊である。しかも写真集・・・などとよろこんでもおれん。一冊まるまる、このたびの東日本大震災のわしが歩いて見て、撮った記録である。たださっそくご覧になった業界関係者の感想はいままでのわしの写真集と違いこの「再起」には希望が見えるとのこと、我が国を未曾有の災難が襲いながら、その記録に希望があるとゆうのも複雑な心境である。わしもついさっき手に取ったばっかしやが、第一印象は印刷が予想よりきれかったこと、またこれで1500円は安い、ようこの値段ででけたとゆう驚きである。とはゆうもののわしが受け取るべき印税の半分は日本赤十字社を通じ、被災地に届くことは後書きにあるとおりである。ここで全額といえんとこが申し訳ない。この写真集結構難産で思いのほかとゆうか被災地に一月近く行けんかったほど写真セレクト、準備、キャプション、原稿に時間とられた。特に校閲、出版元に校閲の部署がないのか、早速誤植を見つけてしもうた。奥付のわしのプロフィール「不肖・宮崎・・・」になっとる。拙著でもあまたの誤植はあった。携帯ストラップに付いた写真集では「不詳・宮嶋・・・」なったことはあったが著者の名前そのものを間違われたのは初めてである。わしも目をとおしたつもりやったが、まさかであった。わしの手書きの原稿が汚い字とゆうのはわしも自覚しとるが、どなたが打ったのか知らんが、きっとわしの本や写真集に一冊も目を通したことが無いかたが担当されたんやろう。また同ページ、今回は全カット、デジタル、使用機材も多種にわたり、それを記したのやが、「CANON EF 14mm F1.4U」とあるがもちろんCANONに14mm F1.4なんちゅう信じられん明るいレンズはない。正しくは「24mm F1.4」です。CANONがスポンサーになった「写真家たちの日本紀行」とゆう番組で1週間ほどお借りして使っていて、気に入ったレンズであるが、いかんせん高価でなかなか手が出んかったが、前回のエジプト革命で欧米系メディアのカメラマンがみんなこれ使って、クライマックスの夜もしぶいのを撮っているのを見て、思い切って購入した。それを間違えるとは・・・まあわしも見て気づかんかったから、これはわしの見落としや。他にも日付間違いがわしが気づいただけで3箇所。今回は全部デジタルで撮ったから、撮影の日付、時間が正確に分かる。ましてやわしはカメラの手入れのたびに時間を合わせるから間違いがないはずやのに、なんでやろ。もちろんゲラをよく見なかったワシが悪いが、報道写真で日付間違いは致命的、日記録のとこを読んでいたら、間違いようがないんやが、悔やまれる。震災後しばらくして新聞社、新聞社系の週刊誌、出版系の週刊誌まで多数の写真集が出版されたが、一人の写真だけで写真集を出したのは高橋邦典氏もおられるが、わしのは高橋氏のと毛色が違い、ポートレイトはないは「アエラ」の増刊号みたいに、あまりアート性も強くない、いたって単純な写真ばっかやが、選びに選んだ。印刷もきれいで版も大きくて、これで1500円(税込み)は安い。この定価に一番驚いた。よっぽど売れんとこの定価では元は取れんであろうが、まあもともと復興を祈念した出版である。売れようが売れまいがわしの印税は被災地のお役にたつやろうが、売れたら売れたで、売り上げの一部も出版元から義援金額も増えるので、図書館で借りずにぜひお買い上げください。