NEW RELEASE[新刊発売のお知らせ]
宮嶋茂樹作品展 東京都硫黄島・北海道国後島
拙著写真集ではないんやが、2023年11月までJCIIフォトサロンで開催されていた同タイトルの写真展のための図録として編集制作された。前回の「宮嶋茂樹作品展 南極観測隊」の図録に続いて2冊目である。諸事情により前回の1,000円からちょいと値上がりして恐縮やが、1,200円。しっかし、1,200円でお釣りがくるほどの印刷の美しさと原稿の内容である。…
著者 宮嶋 茂樹発行 JCIIフォトサロン定価 1,200円(税込み)
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君たちはこの国をどう守るか
対談本は「不肖・宮嶋 忍者・大倉の一撮入魂」以来20年振りである。しかし今回は同僚カメラマンという気軽な相手でなく、日本の特殊部隊の父ともいえる伊藤祐靖氏である。自然と身が引き締まろうというもんである。帯に「シン・愛国放談」とあるが、このシンは「シン・ゴジラ」や「シン・仮面ライダー」の人気からあやかったのは言うまでもない。ワシが伊藤氏と同じくした現場としては沖縄県、尖閣諸島魚釣島である。…
著者 伊藤 祐靖 宮嶋 茂樹発行 文藝春秋定価 1,500円(税別)
烏克蘭戰場
こちらも翻訳本だが、親本は文藝春秋社刊の「ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場」の中国語版。同じ中国語版の「来説説媒体的流言」(メディアのウソ教えたる)の中国大陸の北京語の簡体字と違い、こちらは同じ北京語でも本格、繁体字通用する台湾で販売されている。…
著者 宮嶋 茂樹発行 燎原出版定価 450元
来説説媒体的流言
河出書房新社から発行された拙著「メディアのウソ教えたる」が中国語版が出版された。本書は高校の教科書等に使用されるなど意外な売れ筋をみせたが、まさか中国語版まで出るとは想像もしてなかった。
著者 宮嶋茂樹発行 新星出版社定価 18.00元(税別?)
Glorious Fleet 日出づる艦隊
1年振りの新刊、4年振りの写真集発売である。さらに10年振りに海上自衛隊創設を記念して出版された。過去50冊以上の拙著出版物の中でも写真集「鳩と桜 防衛大学校の日々」(文藝春秋刊)に続き高価な6,300円(税別)で恐縮やがそれ以上の価値は充分あるのは写真家生活40年以上の不肖・宮嶋が保証させて頂く。
著者 宮嶋茂樹 発行 (株)講談社 定価 6,300円(税別)
ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場
久しぶりの活字、しかも紙の実体のある書籍の出版である。しかし、なんで「最後の・・・」なんて書いてしもうたんやろ。いまも3回目のウクライナ行き真っ最中である。いや実際今回ほど体力気力の衰えを感じた取材はなかった。今回のウクライナを最後の戦場取材であってほしい。
著者 宮嶋茂樹 発行 (株)文藝春秋 定価 1,800円(税別)
写真集忘れられた香港 〜the Forgotten State〜
同タイトルのニコンサロンで開催された写真展や図録的に制作した写真集が好評で写真展会場で完売してしまったので、急遽プリント・オン・デマンドで制作することになった。こちらは縦位置仕様なので、「歴史は夜作られる」のように変則的なサイズにならず、図録仕様と全く同じサイズと内容になった。
発行 メディア・ドゥ定価 3,200円(税別)
写真集歴史は夜作られる 〜The Night Ranger〜(自費出版版)
明石で開催された同タイトルの写真展の目録のつもりで制作したが、意外と好評どころか会期中全部数売り切れたのに味しめたというより、もうちょっと質の高いものにと第2刷に踏み切った。初版より2カット差し替え、3カット増やしたため、ぺーじ数も当然増え、さらにその増えた分だけ重くなるので、綴じも強化したため初版より若干割高となった。ほとんどは写真展に展示された作品だが、写真集はデザイナーの森本氏のセンスでセレクトしてもらったため、若干差し替えたり、また増やした結果である。
著者 宮嶋茂樹 印刷・製本 (株)メディアドゥ 装丁・レイアウト 森本眞実 発行 不肖・宮嶋 写真事務所 定価 4,500円(税別)
参考書籍
J GROUND(Jグランド)EX
ひっさしぶりにJグランドに写真が掲載された。ところで「J GROUND」は日本語ではJグラウンドではなく「J グランド」である。掲載ページは巻頭に近いカラーグラビア、テーマは取材時は意識しなかった「87式自走高射機関砲」であった。撮影は恵庭から苫小牧港、そこから海路、防衛相が年間チャーターしている「なっちゃんワールド号」で釧路港へ。そこに上陸してから陸上自衛隊釧路駐屯地まで「北方機動演習」とさらにそれと連動した「北演」での矢臼別演習場での99式自走榴弾砲による実弾射撃であった。昨年は8月に我が国固有の北方領土のひとつ歯舞群島を形成する貝殻島ににロシア軍らしき集団が国旗を立てたり、灯台をいじくったりして以来、北海道と縁が深くなんども訪れることになった。
正論 2月号
今回の「不肖・宮嶋の現場」は長寿で有名な鹿児島県徳之島。ワシもこの機会に初めて訪れたが、まあ鹿児島の南西諸島はアクセスが悪いうえに高くつく。このあたりも直行便がある恵まれた沖縄の島々と違い不便である。一昨年の種子島もそうやし、沖永良部島も屋久島もそや。一番早くて便が多いのが、鹿児島空港からなんやが、それでも1日3便がせいぜい、それでしょっちゅう欠航するから混む。それにJAL系のJTA(日本トランス航空)しかない独占やから近距離にも関わらず島民以外は片道3万弱と高値である。まあこれは沖縄の本島、石垣、宮古等以外の島に渡る場合もそやが、それにしても高い。
ストライク アンド タクティカル マガジン 2024年1月号
今回の連載は昨年末開催された写真展「東京都硫黄島 北海道国後島」の告知ページとなった。会期をわずかに残してからの店頭発売だったため、動員にはあまり影響なかったと思われるが、まあ隔月出版なので、前号では早すぎこれまた効果薄かったであろうが。
産経新聞 11月16日号
今回の連載「直球&曲球」は今もパレスティナでつづくイスラエルとハマスの紛争についてである。ワシは実は中東取材は多かったがパレスチナとは縁が薄い。イスラエルには何度か訪れたがそっちの親しい情報交換できる相手もほとんどいない。パレスチナにも自衛隊がPKO(国連平和維持活動)部隊として派遣されていたゴラン高原ぐらいである。頻繁に足しげく通っていたのは。ウエスト・バンク(ヨルダン川西岸)の壁の中に入ったのも一度だけである。業界的には、頻繁に衝突が起こるガザやウエストバンクは報道写真での名作も多く、またすぐに現場に行けたことから、初心者用の戦場とも言われていた。しかしロシア軍によるウクライナ侵攻のような善悪がはっきりした紛争と違い、何千年にも渡って、宗教、民族、領土が複雑に絡み合った複雑な現場でもある。それに近代はナチスドイツによるユダヤ人迫害に日本赤軍やが連帯したパレスチナゲリラによるテロ事件もからみ、とてもアジアに平和に暮らす日本人には分りずらい戦争になっとるのである。
正論 2024年1月号
今回は三度北海道が舞台である。、陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練レゾリュート・ドラゴン23の取材のため道東矢臼別演習場にやってきた。目玉は米軍のHIMARS(高機動ロケット砲システム)と陸上自衛隊の多連装ロケットシステム自走発射機(MLRS)の実弾射撃である。どちらもアメリカが開発しまたその名の通り、多連装のロケット発射機でありながら自走できる。がMLRSのランチャーが12発装填でけるのに対しHIMARSは半分の6発である。あれほど大きくパワフルなもんを好むアメリカさんの海兵隊がなんでそんなHIMARSを選んだのかちゅうと、HIMARSはC-130輸送機に乗せ運べれるのである。世界中に機動展開能力を有す米海兵隊と国内で専守防衛を旨とする自衛隊との発想の違いであろう。まあ見かけはロシアや北朝鮮のカチューシャロケット砲に似とるが、中身のロケット弾の射程と精度が全然違う。このLMRSは湾岸戦争でも使用され文字通り砂漠に血の雨を降らせたが、HIMARSも現在も続くウクライナに侵攻したロシア軍に使われた。
正論 12月号
今回の連載は陸上自衛隊木更津駐屯地での航空祭である。陸上自衛隊なのに航空自衛隊みたいな航空祭?と首を傾げられたような初な方もおられるやもしれんが、木更津駐屯地はなんとあの「オスプレイ」が配備されとるのである。一時的やが。正式配備先は長崎県佐世保市に居を構える日本版海兵隊ともいえる陸上自衛隊水陸機動団の足となるべく、木更津より近い佐賀空港になる予定である。しかし…この連載掲載後の昨年11月29日に鹿児島県屋久島沖で発生したアメリカ空軍のCV-22オスプレイ墜落事故の影響でしばらくフライト自粛する事態に陥ってもうたのである。けったいである。米空軍のCV-22は特殊作戦用にもでける特殊なオスプレイで海兵隊のMV-22や陸上自衛隊のV-22とは基本構造は同じやが、機種が違う。現に事故直後も米空軍のオスプレイは飛行中止してたが、海兵隊のMV-22は普通に飛んでおり、それがまた事故のあった鹿児島県や沖縄の自称市民団体の皆サマをいらだたせたが、しばらくしたら海兵隊のオスプレイも全機飛行やめてしもうた。あの事故さえなければ、今回の能登震災でもオスプレイは大活躍したやもしれん。いやそもそもこんなことで飛行中止にしてももうたら、何の根拠もなしに「オスプレイは危険」やとこいている沖縄の活動家やなんでもハンタイ派の自称市民団体の思うつぼやんけ。
正論 11月号
今月「不肖・宮嶋の現場」連載では北海道しかも内陸部矢臼別演習場に行ってきました。毎年のように陸上自衛隊富士総合火力演習では155mm榴弾砲の実弾射撃を見てきたが、ここ矢臼別では総合火力演習が実施される東富士演習場より長距離射撃が可能なため火薬量(モジュール)を増やす射撃がしかもま近で取材できるというのでやってきたのである。実は本州では今年度で戦車の実働部隊は無くなるが、北海道は90式、10式戦車ともブイブイ言わせている。逆に北海道には155mm榴弾砲ではFH70や19式装輪自走榴弾砲は配備されてなく装軌(キャタピラ)式の古い99式自走榴弾砲しか配備されていない。これは冬季はさらさらの雪深くなる北海道の大地では装輪(タイヤ履き)のFH70や19式装輪自走榴弾砲では埋まって動きとれんようになるからとちゃうかとワシは推察する。
産経新聞 10月12日号
将棋の藤井聡汰七段が8冠全制覇というおめでたい日に連載掲載、実に光栄やが、ネタは藤井七段のすがすがしい表情とは正反対のおぞましい犯罪とそれを日本のメディアが総出で隠蔽、いやむしろ共犯ともいえるズブズブの関係だったジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長の性加害問題、誠に恐縮である。ホンマの原稿はもうちょっと辛辣で長かったがそこは字数にも制限あるし、朝から読者の皆様やご家族が」ご家庭で気分悪い思いするのもなんやしということでかなり自主規制させていただいた。ちょいと物足りんと思われる皆様にはまたいつかどこかの機会にもっと長々というか、くどくど申し上げることがでけると信じたい。しっかし、あの会見はいただけん。いやジャニー喜多川氏の数十年にも長きに渡る、数百人という被害者をだした性加害問題というより、明らかな犯罪行為をメディアは一切ガン無視やったのである。特に皆様のNHKはじめテレビ局はひどかった。これは元自衛官の玉ノ井里奈が元上司らに受けたセクハラや自民党安倍派のパー券、キックバック、裏金作りよりよっぽど悪質やと思うで。せやのになんで大メディアは相手が自民党政治家や元自衛官ならあないに容赦ないんやろ?ほんまに反省しとんのやろか…
J・Ships ジェイ・シップス 10月号
ミリタリ専門誌上の美しい写真のなか、報道色プンプンの臭く小さいしゃしんで恐縮やが1Pで日本を取り巻く最前線の有事を撮影した写真、記事を掲載していただいた。しかし自写自賛でさらに恐縮やが、これ日本の領土にれっきとしたロシア海軍の多目的測量艦が接近、搭載していた小型ボートで歴史的にも国際法にてらしてもれっきとした我が国領土である北方領土に上陸してる「現行犯」を押さえたすんごいスクープなんやが、なぜか地元北海道新聞以外の大手メディアも政治家もガン無視である。まあこんな「現行犯」の撮影に成功できたのは多分に偶然の産物なのだが、その詳細については本誌をご購入の上ご覧くださいませ。
ストライク アンド タクティカル マガジン 11月号
本誌での連載は北海道の陸上自衛隊第7師団による北方機動演習を取り上げさせていただいた。それにしてもこの時期の北海道取材は高くつく。鹿狩りシーズンの真冬の4倍以上、海外取材より高くつく。しかも中国人団体旅行客解禁前にもかかわらず、機内もレンタカー屋も夜の居酒屋も中国語が飛びかって、まあ大混雑。しかし、東千歳駐屯地近くの反対派の集まるコンビニ前だけはあいかわらず、集まってたけど、釧路に上陸してからは市内ではとんとハンタイ派の皆様見んかった。 せっかくたっかい取材やからいろいろ他にネタないかとかぎまわっていたところ、納沙布岬に三度目の取材に行くことになり、ロシア海軍の多目的測量艦の「現行犯」を目撃することになrった。また行くで。 他には新刊紹介のページでSATマガジンでも元海上自衛隊特別警備隊創設写の伊藤祐靖氏との共著「君たちはこの国をどう守るか」を紹介してくださった。特別警備隊、またの名をSBU(スペシャル ボーディング ユニット)出身の伊藤氏のお話はまさに本誌の読者に興味を引いてくださるであろう。
泥醉文士
著者は元週刊文春ドケチNデスク後の文藝春秋、元副社長。ほんまに元グラビアデスクだったのかと信じられんくらい、定年後は堰を切ったように、「にゃんこ四文字熟語辞典」やの「世界金玉考」やの写真集から科学的?考察までベストセラー連発である。せめて「にゃんこ」写真ぐらいはわしらカメラマン雇うてくれてくれたってええもんも著作権フリーのカット使うとは、ホンマしっかり締めるとこは締めよるわ。しかし、やはりこのセンスはたいしたもんや。まさにコロンブスの玉子。この出版不況でも絵本だけは不況知らずや。やっぱ子供と親がしっかりコミュニケーションとれるんはスマフォやゲームではあかんわ。それにしても次から次へと。次はワンコかいな…
月刊「Will」 10月号
ありがたいことである。講談社から出版された豪華写真集「GLOURIOUS FLEET」の紹介を14ページのカラーグラビアで紹介してくださった。本来なら講談社からの媒体で先に紹介できたところであるが、この「Will」が実質最初になった。なお掲載写真は1点を除いて写真集と同じものであるが、なにしろ親本写真集が全160点以上のでっかいサイズで定価6,300円、税別やからかなりのお得感がある。なお1点のみ写真集で使用してないカットがある。これはキャプションも写真集とほぼ同じものだが、本文は撮影中のエピソードというか秘話を新たに書き下ろしたのだが、その本文に合わせたカットを挿入したものである。ネタばれで恐縮だが、それは地球上で最も暑いジブチの自衛隊活動拠点で撮られたものである。まあご期待を乞う。他には東雲くによし氏昨による「北海道を守った 樋口季一郎」漫画作品も掲載されているが、まあ切ないタッチで涙を誘う。これまた宣伝で恐縮やが、この秋「東京都硫黄島 北海道国後島」というタイトルで写真展開催予定やが、主人公の樋口中将は占守島の戦いでソ連の大軍相手に奮闘、結果的にソ連軍は日本の北方四島までは侵略したものの、北海道への侵攻はあきらめざるを得なかった事実に加え、満州へ避難してきた数千人のユダヤ人を救出したなんてことは小学生でも知っておかなければならんちゅうに、ドラマになったり、教えられるのは外務官僚の杉浦千畝ばっか。また日本は日独伊三国同盟でナチス政権と軍事同盟を締結していたのは事実だが、ユダヤ人の迫害に手を貸したのは、日本でなくソ連の独裁者スターリンのほうだったこともなんでガッコでは教えてくれないんやろ?
硫黄島上陸(友軍ハ地下ニ在リ)
最近話題のベストセラー、その著者ご本人から献本いただいた。ありがたい。酒井記者は新聞記者でなく、遺骨収集ボランティアとして硫黄島に4度上陸したが、それぐらい現在の硫黄島は来る民間人を拒む。不肖・宮嶋が初めて硫黄島に上陸したのは1994年、いまから30年も前のころである。慰霊のための清酒と花束を手に上陸海岸(南海岸)に立つ自分の写真はとても現在の自分と同じ人物にみえないほどの時代の開きを感じさせる。当時は壕で一晩過ごすこともできたが、現在は旧島民の帰郷ですら、日帰りである。さて本書であるが、戦後78年たってもまだ19,900人の日本軍戦死者のうち1万柱以上の遺骨がこの島の地下で眠ったままの謎解きを資料を基に進めるという、変わった切り口で迫っている。不肖・宮嶋も今秋の硫黄島と国後島の写真手開催に備え、さらに勉強したい。
月刊 アームズ・マガジン 2023年9月号
本号のアームズ インフォーメーション=&プレゼントのコーナーに拙著、伊藤祐靖氏との対談本「君たちはこの国をどう守るか」をご紹介いただいた。ミリタリー専門誌から「非常に内容の濃い対談」と評価され光栄の至りであるが、ワシも現地で特殊部隊の装備を目にしたときはびびりたおした。実は昨年3月、ウクライナの首都キーウがロシア軍に包囲されつつあったときに、定宿のレストランでの食事時には様々な軍服、私服とカタログでも見たことないピカピカの小銃や小火器で身を固めた一団といっしょになっていたが、とてもレンズを向けられる勇気はなかった…というより、撮ろうとしてそれをとがめられた時を想像しただにおそろしかった…この時の判断には「撮らなかった後悔」はなかった。
産経新聞 9月7日号
今月はまたまた東電福島第一原発をめぐる政治家の不用意な発言について述べさせてもろた。しかも農林水産相。まさに福島の漁業も管轄する大臣がどれほど国益を損ない、中国につけ入るすきを与えたか、それをメモを見ながらしゃべらんと「私は時々口が滑るまらと」と、なんや「復興より所属議員が大事」とこいた桜田義孝元五輪相を思い出したんはわしだけか?一面には秋本真利衆議院議員への強制捜査の一報が掲載されているが、まあ秋本議員は自民党は離党したらしいが、大丈夫か?バッヂはずさんで。
正論 10月号
今回は8月9日に納沙布岬にまで馳せ参じ、見てきました。北方領土をこの目で、しっかりと。日本列島から一番近い北方領土は歯舞群島の貝殻島。実に納沙布岬から3.7キロ。その貝殻島の灯台の天辺に巨大なロシア国旗が翻っているのが、7月末に確認されたという一報に触れ、こりゃあ日本の一大事と納沙布岬までやってきたのである。折しも8月9日は78年前のこの日、今のロシアがソ連と名乗っていた国家が日本との間で締結していた中立条約を一方的に破棄し満州に雪崩れ込んできた日。そこにいた軍民合わせた57万人以上の日本人を極寒のシベリアや灼熱の中央アジアで強制労働を強い、実に6万人以上が飢えや疲労で祖国に再び帰ることなく、非業の死を遂げたのである。さらにさらに8月15日、日本がポツダム宣言を受諾、無条件降伏を受け入れたのち8月28日突如、わが国固有の北方領土に侵攻、そこで暮らしていた1万7千人以上の日本人の財産を奪った挙句、強制退去させたのである。これがどれほど非道なことか、実は北方領土を構成する択捉島と国後島は「日本列島」で最大、第2の面積があるでっかい島なのである。つまり我が故郷の淡路島どころか、沖縄本島よりでかいのである。もちろん世界最大の国土を誇るロシアからしたら、とるに足らん島やが、これまでは日本に返還をちらつかせては経済援助の名のもといくらでも金を引っ張れる大事な金づるであった。今回納沙布岬からわずか3.7キロにある貝殻島も北方領土を構成する歯舞群島のひとつである。そういうわけで納沙布岬には官民様々な団体が望郷の碑を建立している。そういうところで今回8月9日に慰霊祭が執り行われた。ただ地元根室市長はじめ北海道知事も国会議員からも政治家は参列者はゼロ。グラビア写真の母娘も民間人の有志の方である。なお母の襟には白黒で分りずらいがZ旗のバッヂが見てとれる。
コンバット・マガジン 2023年10月号
ミリタリー・ビジュアル誌の老舗の本誌のCIC(コンバット・マガジン・インフォメーション・センター)に不肖・宮嶋と伊藤祐靖氏との共著「君はこの国をどう守るか」の書評を掲載していただいた。このCICは海上自衛隊始め各国海軍の艦船に中枢部として備わるCIC(戦闘指揮所)から名づけられたのは想像に難くない。ここ数年コンバットマガジンはベトナム特集が続いているが、今月の特集はベトナム戦以前よりあるM3サブマシンバンという渋い企画である。このM3は本誌の「コンバット」の名を冠したアメリカのTVドラマ「コンバット」の主人公サンダース軍曹の愛銃トンプソン・サブマシンガン、愛称トミーガン同様45口径の拳銃弾を使用した大量生産型のサブマシンガンである。形状がグリスのボトルに似ているから通称グリースガンであるが、前の大戦中も太平洋の島々で日本軍をさんざん悩ませた強力で取り回しがいいマシンガンである。戦後は最近まで自衛隊もこのグリースガンをM3A1の名で配備しており、特に戦車兵の近接戦闘用に車内にストックするスペースがあったと聞いいている。しかしこんな簡単な照星と照門で反動のでかい45口径弾ぶっぱなして、とりあえず弾ばらまけりゃあ、どれか当たるだろうという、大物量を誇るアメリカ軍らしい発想である。
産経新聞 8月3日号
今月の連載「直球&曲球」は中国共産党の外相が「消えて」か「消された」ことについて述べさせてもろた。共産党のエリート、一国の大臣が消息不明になったことを共産党政府の報道官が外国人記者に問われて「提供できる情報はない」で済んでまうのである。えっぐいのう。大臣が「消され」てもこのザマや。ワシなんかが中国行ったら秒殺や。いやいや日本と比べたらほとんどゼロに等しい反政府活動家なんぞ、どれほど悲惨な運命が待っていることやら…もう天安門事件以降、気合の入った反共産党活動家は中国大陸では「消される」運命や。良かったね、日本で生まれて、日本の反政府活動家の皆サマ。
週刊新潮 8月31日秋初月増大号
週刊新潮掲示板に伊藤祐靖氏との対談本、新刊「君たちはこの国をどう守るか」の告知も兼ねて登場させていただいた。写真はどこで撮ったやつやろとちょこっと考えたら文藝春秋社の担当氏から対談中の写真が提供されたと聞き及んだ。掲示板のテーマは今の捜している人物や物。この掲示板でワシが提案したのはやっぱプラモ、ここで出たナチスのVIPかーというのは確か大阪のマムートとかいうプラモ屋さんやったかなあ…東京のイエローサブマリンさんやったかなあ、確かにこの目で見たと断言するには記憶があやふやや…スケールも1/24か1/35か、1/12ってことはないなあ…特別仕様のダイムラーベンツ社のVIPカーにゲーリングやヒムラーに似た礼装したナニスの高官のフィギュアー付き、なんじゃあこれ?と目が点になったのは激レア性のほか、確か3万円以上した値段のせいであった。次に行ったときにはなかったから売れたんやろう。しかしいったい誰が買ったんやろう?
ストライク アンド タクティカル マガジン 9月号
今回の連載はミリタリー専門誌らしからぬ湿っぽい話となった。ちなみにこの取材日は5月30日。当初は週刊誌の一般報道ニュースでとりあげるような米海軍がらみの歴史的イベントなんやが、この話同様偶然の産物から全く違う展開になったのである。62年かあ・・・
正論 9月号
今回の連載はまたまた故郷・兵庫県での取材となった。しかも3年前にも取材した帝国海軍の鶉野飛行場跡でである。鶉野飛行場跡は3年前と大きくかわっていなかったが、3年前は屋外展示していた「紫電改」が今回は年に数回にしかもわしが訪れた時は屋外展示あったばかりで、しばらく屋外展示はされないとのこと、残念であったが、まあそれでも今回は「紫電改」の取材でなく、同じくここ鶉野飛行場と縁が深い「97式艦上攻撃機」の取材であり、その97艦攻は吊り下げ展示のため、当初から屋外で展示される予定は全くなかったのである。実はこの97艦攻は昨年4月に展示がはじまり、そのオープニング当初はいろんなイベントもあったのはわしも承知しており、ぜひ駆けつけないかんとは思うとったんやが、なにせその前々月にロシア軍が突如ウクライナに侵攻、4月までウクライナ行きっぱなしやったのである。 しかしまあこの取材をきっかけに97艦攻と故郷・兵庫県や鶉野飛行場との関わり、97艦攻には中島飛行機(現SUBARU)製と三菱製という名前は同じ97艦攻ながら違う機体やったこと、97艦攻の特攻にはパイロット(操縦士)一人がむかったのではなく、偵察員、電信員という従来の任務と変わらぬ3名で行ったなどまだ知らぬことばかり、いろいろ勉強させていただいた。しかし、わしは特攻に志願しその命を捧げられた英霊を冒涜するつもりまないが、大戦末期すでに鈍足と言われていた97艦攻で、しかも1機に3名を搭乗させたままの、特攻に向かわせた海軍の作戦には首をかしげざるをえんかった。 また3年前の「格納庫」での展示と違い、今はその隣に地元加西市地域活性化拠点「SORAかさい」という館内での展示となり、これまた地元神姫バスグループの管理下となり、週末には貸し切りバスで団体客も訪れていたものの、97艦攻取材日が2日間とも悪天候だったせいもあるが、3年前ほどの活気は見られなかったものの、お土産も充実しており、わしも記念に日の丸主翼に輝かせた「紫電改」のポロシャツを長袖、半袖1着ずつ買わせていただいた。ちょこっと遠いがいまや原型の97艦攻や紫電改が、たとえ実物大の模型とはいえ、見れるのはここ鶉野だけである。ぜひお薦めしたい。
J ships(ジェイ・シップス)2023年 8月号
日本を代表するミリタリー・ヴィジュアル誌の「Media Information」のコーナーの書評欄に拙著「Glorious Fleet(日出ずる艦隊)」を紹介していただいた。拙著は海上自衛隊創設70周年を記念した写真集だが本号の特集は米海軍。本号を拝読するまでもなく、あらためて米海軍のスケールの大きさが実感できる。なんちゅうても海軍だけの兵力だけで33万5千人、陸海空自衛隊をあわせた人員よりはるかにでかいどころか、あの中国海軍よりでかいのである。その自他ともに認める最強の米海軍のシンボル的な存在が見える11隻の10万トン超の原子力空母とそれらと行動をともにする空母戦闘群さらに、見えない14隻のオハイオ級戦略ミサイル原子力潜水艦に30隻のロサンジェルス級、シーウルフ級の攻撃型原潜に21隻のヴァージニア級の原潜であろう。もうこれだけで、中国やろうが、ロシアや北朝鮮が束になってかかっても敵わない。ちなみに米海軍の潜水艦はすべて原子力動力、潜水艦といえば、原潜なのである。さらにちなみに空母も現役のはすべて原子力動力、護衛する駆逐艦はすべてイージス艦である。もっとすごいことはアメリカはこんな戦力を戦後もずうと維持するばかりか、ベトナム、湾岸等度重なる実戦を通じて運用のノウハウを蓄積し続けているこいとである。先日世に出たばかりの拙著、伊藤祐靖氏との共著での対談でも米海軍の空母にしばらく搭乗していた伊藤氏は米軍の組織力と教育の秀逸さを訴えておられた。
新刊情報
不肖・宮嶋 報道写真集「歴史は夜作られる」THE NIGHT RANGER
明石市立文化博物館にて開催中の不肖・宮嶋報道写真展「歴史は夜作られる」と同じタイトルの写真集である。ただ普通の印刷の写真集と違い、インクジェットでつくられたむちゃくちゃ印刷がきれいな写真集である。プリント・オン・デマンドとかいうシステムでも近々出版予定やが、まあ制約がむちゃくちゃ多いうえ、紙質うっすいうえ、サイズも小さい。なんでぜひこちらの写真集をお薦めしたい。今は写真展会場でしか販売してないし、144ページで4000円ちう値段はそれでも赤字である。それでもこのコロナ禍、ぜひ見ていただきたく、奮闘した。