羽田空港の機関砲 =激写リストに戻る=
まるで映画「アンダーグラウンド」のように羽田空港に60余年振りに機関砲が出現した。60余年の眠りから覚めると目の前には巨大なジェット機が飛び交いさぞかし驚いたことであろう。写真の他に砲身がもう一門出土し戦中帝国陸軍の高射砲部隊が陣を張っていたことから陸軍の機関砲と思われる。週刊文春にこの写真が掲載された時出張中のためゲラのチェックが甘くキャプションには「旧軍将校・・・」、もちろんこれ「旧軍将兵・・・」の間違い。しかし熱心な読者から機関砲関係の旧軍の資料を頂いた。砲が二門あること、射手席、水平ハンドルのディテール等からこの砲は帝国陸軍の2センチ双連高射機関砲に間違いなし。資料によるとなんと砲身はかの有名なドイツのラインメタル社の2センチFlak対空砲を参考にして砲架が開発された。現在の陸上自衛隊の主力戦車の90式戦車の砲身もラインメタル社製のことを考えると余程我が国の陸上部隊と縁が深いのであろう。尚、現在のここの地主は羽田空港の新滑走路建設中の国土交通省、まさか処分するわけにもいかず引き取り手を探している。帝都の空を守ったこの機関砲なら靖国神社か陸上自衛隊の駐屯地あたりが相応しいかも。

 
= 激写リストに戻る =
 
= ホームに戻る =